人生雑論ノート

その日その時なんとなく思ったことを書き散らすだけの、偏屈ド変人の思考垂れ流しブログ。

『細胞神曲』におけるとある妄想 その6

 こんばんは。

 

 『細胞神曲』の妄想6つ目語っていきたいと思います。

 よろしくお願いします。

※『細胞神曲CoE』至高天一応到達済み、及び『磯井実光の記録』一応ざざっと完走済み。未プレイの方へのネタバレ配慮一切なしです。

   『細胞神曲』他の妄想へのリンクです。

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 本日も張り切って妄想していく所存です。よろしくお願いします。

 

 そんなわけで、今回書いてみるのは「CoE4章にて手に入れたライフル」について。

 阿藤春樹は実験棟地下1階にて、「対クリーチャー用ライフル」を手に入れる。

 このライフル、案外重要アイテムなのでは? という前提の妄想をしてみることにする。

 さて、ライフルを手に入れた阿藤春樹だが、手に入れてすぐ『Circle(円陣)』と遭遇し、弾を使い果たす。しかも相手は怯みもしない。さて、ではこのライフル、何の意味があったのだろうか?

 とりあえず、話を先に進めてみよう。

 クリーチャーと遭遇し、手に入れたばかりのライフルを撃つも効果がなく、阿藤春樹は必死に逃げる。逃げた先に嘉納扇がいて、対クリーチャー銃であっけなく『Circle(円陣)』を倒してしまう。その嘉納扇が「武器いる?」と聞いてきたとき、阿藤春樹は『Circle(円陣)』と遭遇した時のことを考え、対クリーチャー銃を持つ選択肢を捨てる。そして地下2階で再び『Circle(円陣)』と遭遇した時、阿藤春樹もまた再び逃げることになり、そこで信濃栄治と再会する。

 まず最初の『Circle(円陣)』との遭遇の際、仮にライフルを所持していなかったとしよう。その場合、逃げる以外の選択肢などない。だが、地下2階へ逃げるのはあり得ない。なら逃げる先は同じだ。そして嘉納扇が『Circle(円陣)』を対クリーチャー銃で倒すのを目の当たりにするだろう。その場合、嘉納扇が「武器いる?」と聞いてきたとき、阿藤春樹はどうするだろうか? 当然、自分も持とうと考えるはずだ。

 さて、地下2階に来た時点で対クリーチャー銃を持っている場合、嘉納扇と別行動になった際に遭遇するクリーチャー相手に、阿藤春樹はどうするだろうか? 当然、持っている銃で応戦するだろう。

 つまり、信濃栄治が隠れているボイラー室に逃げないのである。

 阿藤春樹は、1回目の遭遇時では「何故か」対クリーチャー銃での撃退に失敗したが、3度目の正直とでもいおうか、『Circle(円陣)』と3回目に遭遇した際、別の対クリーチャー銃で撃退している。つまり、阿藤春樹は対クリーチャー兵器を扱えないわけではないし、ちゃんとクリーチャーを倒せるのだ。

 なら、2回目の遭遇の際、嘉納扇から対クリーチャー銃を一つでも分けてもらっていた場合、『Circle(円陣)』を撃退できた可能性はそれなりにある。

 失敗の可能性もなくはないが、嘉納扇が実際に撃退しているのを見ている上、自分が失敗した経験がないなら、むしろ可能性は上がるだろう。クリーチャー撃退のイメージは嘉納扇によって出来上がっている。

 そして撃退してしまえば、阿藤春樹がボイラー室に逃げ込む必要性はなくなる。信濃栄治と再会する機会を逃すのである。

 信濃栄治が2回目の『Circle(円陣)』遭遇時に阿藤春樹に気づき声をかけてきたのは、何故だろうか? 『Circle(円陣)』が激しく扉をたたく音や、切羽詰まった阿藤春樹の声があったからではないだろうか。嘉納扇と二人でボイラー室に来ても、何の反応もない。その時点で意識がなかったのかもしれない。

 あのタイミングで信濃栄治と再会しない場合、信濃栄治がいないまま研究棟を脱出してしまうかもしれない。するとどうなるだろうか。

 単純に言えば、阿藤春樹が至高天研究所から逃げることが難しい、というか、ほぼ無理になる。

 オリジンβによる本棟の殺戮があって初めて、阿藤春樹たちに脱出の好機が巡ってくるのだ。むろん、私は前の記事で「本棟で暴れまわっていたのはオリジンβ=信濃栄治ではない」という仮定をしてみたが、しょせん仮定。覆ろうとかまわないし、また、覆らせなくてもかまわない。そもそも、「本棟にいる敵対する、脱出の邪魔になる存在の排除」が出来ればいいのであり、それがオリジンβであろうとなかろうとどうでもいいのである。

 また、研究棟で暴れまわったのがオリジンβ=信濃栄治である必要も、ない。それこそオリジンβに間違えられた古杜氏でもよいのである。熊崎花蓮が独房にて「ポチ」と言ってはいたが、そもそも研究員たちも古杜氏をオリジンβと間違えているのだから、あの時点で能力を扱いきれていない可能性のある熊崎花蓮がよく似た、あるいは近い古杜氏をオリジンβと間違えても不思議もない。さらに、倉知輝美は信濃栄治を見ても特に何も言わなかった。あの時襲い掛かってきた「ポチ」と信濃栄治が結びつかないということだろう。

 さて話がそれたが、ライフル入手によって阿藤春樹は信濃栄治と研究棟を脱出することになり、結果、「オリジンβ=信濃栄治が本棟で暴れまわってみんな死んだ」という流れになるのである。そして、この流れであっても本棟で暴れまわったのがオリジンβ=信濃栄治であるとも、そうではないとも言えない。言えないが、「この殺戮はオリジンβ=信濃栄治による」ということにはできる。

 オリジンβ=信濃栄治、あるいはもっと別の何者かが本棟で暴れない場合、本棟における信者も武装員も、蛇淵陽も健在のままとなる。磯井麗慈が一人で奮闘してどうにかできるだろうか? 阿藤春樹と二人で健闘したとして、宇津木徳幸や榎本のあ到着までに間に合うか。そもそも脱出口を見つけることができるのか。

 ちなみに、研究棟にてオリジンβ=信濃栄治あるいは古杜氏、乃至もっと別のナニカが暴れない場合、磯井麗慈は阿藤春樹一人を連れて脱出を試みるだろう。磯井麗慈が「何が何でも全員助ける」つもりであろうと「阿藤春樹一人助け出せば他はどうでもいい」と考えていようと、万全の警備体制やシステム相手に他の実験体まで助け出す余裕はないはずだ。作中の状況はまさに「オリジンβが暴走した」からこそ実現したのである。

 さらに付け加えると、あのライフル、本当に「対クリーチャー兵器」だったのだろうか? 不自然に一つだけ落ちていたライフル。棚は薬品が入っていて、銃器が入っている様子などない。そもそも銃器が置いてある棚自体が、阿藤春樹が探索した際に一切見つからなかった。あれが「対クリーチャー兵器」だと判断したのは、壁に貼られた注意書きである。

 ……はて、嘉納扇はどこで対クリーチャー銃を調達したのやら。部外者である阿藤春樹が見つけられなかっただけで、研究員である嘉納扇はすぐに見つけられただけかもしれないが。

 関係ない話に行きかけたが、阿藤春樹がみつけたライフルが「対クリーチャー兵器」であるなどという証明は一切されていない。そして、さも拾ってほしいと言わんばかりに落ちている銃器に、すぐそばにある注意書き。その後の流れは、実際にプレイした通りである。

 

 ということで、今夏の妄想は終わります。

 お疲れ様でした~。

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