人生雑論ノート

その日その時なんとなく思ったことを書き散らすだけの、偏屈ド変人の思考垂れ流しブログ。

ELDEN RING(エルデンリング)ダラダラ観光日記 その7(ミドラー氏とシャブリリの関連、前日譚)

 こんにちはこんばんはおはようございます。

 今日もELDEN RING(エルデンリング)で思ったことをテキトーに書いてみたいと思います。

 一応、プレイの様子はこちら。

zaturonのゲーム部屋 - YouTube

 今回書いてみたいのはミドラー氏について。ちょっと前にこんなつぶやきしたんですよね。

 これ、まあよくわからんよな、とは思います。私もなんか「あ、コレつぶやいとこ」て思ってさっと衝動的にやったんですよね。ぼへ~、としていたらふと「あ、ミドラー氏ってつまりシャブリリじゃん」と頭に浮かんだんですよ。で、気づいたらポチポチしてました。とはいえ、何にもなくいきなりこうなったというわけではないので、あくまでも個人的な頭の中にあるものを書いてみますね。

 ミドラー氏のイベントは色々と唐突感が強いですよね。「いや、エルデンリングってそういうの多くね?」とか「フロムゲーは基本そういうものじゃね?」という方も多いでしょうが、とくにミドラー氏関連に関しては個人的にかなり唐突感が強かったんですよ。個人的に、ですのでこのあたりあまり気にしないでほしいんですけどね。

 ミドラー氏関連、というか狂い火関連イベントというべきでしょうか、地下墓を突破したら唐突に狂い火に侵されている岩肌とその光に照らされる水辺という狂った環境に放り込まれ、無敵の敵の目をかいくぐりながら進むことを強制されるステージであるため、本番であるミドラー氏の館につく頃には色々と「勘弁してくれ!」と言いたい状況になっているのはうまい作りであると同時にある種の意地悪さも感じます。コレも含めて「狂い火の王、ミドラー」氏のイベントなんだろうとは感じます。プレイヤーが「ふざけるな!」「いい加減にしろ!」という気持ちになるのが多分大事なんでしょう。まさにその気持こそがこのイベントの重要な要素だと思うので。

 で、ミドラー氏ですが、このイベントにおいてはかなり悲劇的に描かれている人物ですよね。とはいえ「いや、ちょっと近づいてだけでそんな思いっきり攻撃してこないで?」と思った人も多いのではないでしょうか? しかし、ミドラー氏の視点では主人公も自分たちを陥れるため、問答無用で話も聞かずに罰するために来た者の一人という風に見えるんだと思います。そうでもないとミドラー氏のもとに今まで見たこともない人物が来るはずもないので、本来なら。

 ミドラー氏の館にある絵を見る限り、もともと自然豊かで美しい場所だったようですが、そもそもミドラー氏やその家来の方々がいつ頃からこの場所にいるのかはよくわかりません。しかし、この館でミドラー氏たちが行っていたであろうことに関して、一つ個人的に考えたことがあります。狂い火の治療法の研究です。

 どういう経緯でそれを行うことになったのか、あの森に住むようになったのはその前からか、後からなのかもわかりませんが、あの館で狂い火の研究をしていたのだろうと、館を見回って考えました。館の中に充満する黄色い胞子のようなもの、妙に乱雑に捨てられ焼かれた本の数々、壊されている植物が保管されていたビン類、隠し部屋にいる狂い火のネズミ等、見回っているとそういうふうに考えることができるなと思いました。

 隠し部屋に関してですが、狂い火の研究など知られれば責問官が派遣されてくる案件だということが分かっていたからの処置だろうと思います。また単純に、扱いを知らない者が誤った扱いをしたら被害が出るというのもあったかと思います。あの館に来た責問官たちは、本来もっと慎重に扱う必要があった研究資料を乱暴に扱い、必要な処理を一切行わず、ただ叩き壊し燃やしてしまったのではないでしょうか。だから、奈落で出会う責問官たちは狂い火に侵されてしまっていたのではないかと。なんの知識もなく、おそらく狂い火信者だという烙印を押されていたであろうミドラー氏たちの静止の声も一切聞かなかったため、とんでもない被害が出てしまったのではないかと考えています。そういう意味では、奈落を地獄に変えたのはミドラー氏たちではなく責問官たちだったのかもしれません。

 狂い火によって館全体が焼けたにしては妙に燃え方がピンポイントだし、特に本等が執拗に燃やされているので、狂い火の研究資料がその中身の確認も一切行われずに、邪悪なものとして燃やされていったのだろうと考えます。貴重な狂い火の研究資料が失われたことは間違いないでしょうが、その一部が製法書に残ってはいます。逆に言うと、製法書くらいしか残せなかったのでしょう。もしかしたら画期的な治療法がここから見つかったかもしれなかったのに、その芽が完全に絶たれたということかもしれません。

 ネズミが隠し部屋にいたのは、実験動物だった可能性と、単純に館に住み着いていたネズミが襲撃の際に狂い火に感染した、という可能性が考えられます。そして実験動物でもただ住み着いていただけにしても、ここから森に広がり森全体が狂い火に侵されるに至ったのかもしれません。

 影の地で最も狂い火に精通していたのがミドラー氏であったがゆえに、ミドラー氏の戦闘時の名前は「狂い火の王」だったと考えることができます。王としての力は弱かったとありますが、ミドラー氏の「狂い火の王」としての真価はその力ではなく、その知識にあったと考えています。

 そして、「ミドラーとはシャブリリである」に関してですが、この一連の流れが過去にシャブリリにあった出来事と重なるのではないか、ということです。

 狂い火を研究し、治療法を見つけるために奔走し、にも関わらず狂い火を信仰する異教徒と断じられ、話もろくに聞いてもらえず世界で最も嫌われた者になってしまった、それが本編のシャブリリではないでしょうか。

 また、ミドラー氏は自分の家来にも裏切られていた可能性があります。絵画が館内の秘密の入口になっているのですが、館を進んでいると破壊された絵画の額縁が多く見られます。これはこの情報をあらかじめ知らされていたから、つまり内通者がいたことを暗示していると思われます。館内に入ってすぐの部屋に、三人の武器を持った影に責められているであろう、頭を抱えてうずくまっている影がいます。おそらくこの人物が内通者なのではないかと思われますが、この人だけなのか、他にもいるのかは不明です。そしてシャブリリもまた、内通者によって捕らえられてしまったという過去があるのではないでしょうか。

 ミドラー氏は館の家来たちと研究をしていたと思われますが、シャブリリも研究仲間がいたはずです。それはローデイルの地下深くに閉じ込められている放浪の民ではないでしょうか。

 地下墓を突破した先にあるミドラーの館、同じく地下墓であろうローデイルの地下、モーグ様の幻影のその先の更に奥深くにいる三本指。このあたりも関連させているのだろうと考えています。

 話が変わりますが、放浪の民は楽器を演奏している姿が印象的です。そこで思い浮かぶのが踊り子です。腐敗を封じたとされる流水の剣士の系譜、永遠の都関係者との繋がりも感じられる人たちですが、永遠の都に通じるエインセル川に発狂のミランダフラワーがいるので、関連を考えても良さそうです。腐敗に対抗する術を持つ(かもしれない)永遠の都と、発狂に対抗する術を研究していた可能性がある放浪の民が、踊り子とその踊りに欠かせない演奏を担当していたというのは面白そうだと思います。また、ローデイルには発狂と腐敗の苔玉があるので、狂い火と赤い腐敗が猛威をふるった過去があるのだろうと思いますが、そのきっかけが罪人として捕らえた彼らの扱いを誤ったとか、証拠品として押収した物の扱いが雑だったとかはあったかもしれません。まさに影の地のミドラーの館、奈落で起こったことが狭間の地でも起きたのだろうとは思います。

 知識も技術もあったであろうミドラー氏とシャブリリからすれば、自分たちの忠告を聞かなかったがゆえの当然の末路としか思えなかったし、悪意を持って病を広めようとしたわけでもないのにそのレッテルを貼られ、一方的に全ての罪を押し付けられ断罪されたともあれば、絶望も憎悪もしたでしょう。

 「世に混沌のあらんことを!」

 最終的に行き着いたのがこれというのも、個人的には納得いきます。

 そしてミドラー氏もシャブリリも、このレベルで憎悪の対象となっていたのなら、何をしようと何を言おうとどんな表情をしようとも、それはただ悪意として見られたことでしょう。ただの自嘲が悪意的に取られ、切り取られて解釈され、後世に残る。そんな事もあったかもしれません。

 だから思わず私は「ヒトは自らが悪と断じた存在の一挙手一投足に悪の幻を見るものなのだ」と書いちゃったんだろうな、と自分で思います。

シャブリリという人物について、結局プレイヤーはよく分かっておらず、ただ印象のみで語っているに過ぎません。当然、私の今回の文章だってそうでしかありません。なのであまり深く考えないで、「こんな考えもあるんか、ほ~ん」程度に思っていただければと思います。

 では、今回はここまでとさせていただきます。ありがとうございました。

zaturon.hatenablog.jp

www.youtube.com