人生雑論ノート

その日その時なんとなく思ったことを書き散らすだけの、偏屈ド変人の思考垂れ流しブログ。

『MARIKINonline』4と3をプレイして、つらつらと感想を綴る

 こんばんは。

 今回は『MARIKINonline』の4と3をプレイした感想やら何やらを、思ったまま書いていってみようと思います。

 よろしくお願いいたします。

※ネタバレ配慮はありません。プレイ済み推奨です。

 クリア後要素はまだまだです。豊富すぎ。

 ここに書かれているのはあくまでも個人的な感想です。

  以前【ゲーム批評祭】に応募させていただきました『MARIKINonline4』の記事はこちら。

zaturon.hatenablog.jp

 今回は自分のプレイした感想を思いつくままつらつらと、まったり書いていく所存ですので、上記のものとはかなり性質が違うものとなります。まとまりもないです。

 もう一度確認しますが、あくまでも個人的な感想です。

 では、よろしくお願いいたします。

 

 『MARIKINonline4』をプレイし、今回『MARIKINonline3』をプレイさせていただきました。

 色々と3はフルスロットルでした。いきなりエクレアさんに負けて「お前はゴミ」とか言われるんですよね~。やかましいわ。

 とまあ、始まりは色々とアレでしたが、進めていくと、なるほど4につながる要素が色々と出てくるな、と。

 そもそも、3をプレイしたいと思った一番の理由は、『MARIKINonline4』における「悪役」シグキンの動機が知りたい、だったんですよ。

 4をプレイしていると、物語の主軸は「『悪役』シグキンの物語」のように見えます。重要なのは、シグキンは主人公なんですが、あくまでも「悪役」であることでした。英雄とかヒーローとか、そういう役割はちゃんと他の人がやってます。シグキンはあくまでも一貫して「悪役」として描かれているんですよね。

 とはいえ、4における「悪役」はジェラルディ君がやってます。4の物語の構造って、「悪役」VS「悪役」なんですよ。

 シグキンは「元悪役」ではなく、あくまでも現在進行形で「悪役」です。私はそう見ました。彼はこれから先、永遠に「悪役」のままなんですよね。

 「悪役SIGMA」はそれはもう凄かったというか、ジェラルディ君が心の底から憎むのは理解できる存在だと、見ていて思うんですよ。本人、そういう存在であろうとかなり頑張ってたみたいですし。とはいえ、4の普段のシグキンを見ていると、「なんで君そんなことしたん?」と疑問がすごく湧いてくる。彼が世界を震撼させた黒幕の一人とか、自分の中でつながらなかったんですよね。

 3をやったらそのあたり解消されるかな、と考えたんですよ。3をプレイする前は、シグキンの動機の一つとして「病弱」という設定が関係してるかと思ってました。3をプレイしてもそのあたりの描写はなかったので、結局よく分からないんですが。

 病弱な人にとっての世界と、健康な人の世界って全く別物です。4を見ている限り、「病弱」という設定がされているのはどうもシグキン一人だけのようでした。シグキンにしか見えない世界というか、他の人たちに理解してもらえない何かがあったかも、と考えたんですよ。

 4のシグキンの技に、相手を病気にしてしまうものがあります。あと、「メンヘラモード」とかいう技まである。このあたりのラインナップ見ていると、なんと言っていいやら。結局これが彼の世界なんだろうなと考えると、それは動機になり得るとも思えるんです。病気のせいで思い通りに動けない。他の人のように自由になれない。そんな感覚があったのかなかったのか。

 シグキンってどうも面倒臭がりのようですが、それって「病弱」だから、なんじゃないかと。常に体が重くてだるいとか、いつも何かしらつらいとか。ほんの些細なことでも、それが常態化しているとたまったもんじゃないんですよ。そんな状態で、ハキハキと動き続けることは無理です。でも、他の人はできる、と。なんというか、基本が元気の塊みたいな人たちじゃないですか、シグキンの周りの人たち。

 4で「ボランティア活動はよくやってた」とかいう発言もあって、「なんで君……」とかなりましたが。「病弱」であることに対する焦燥感、みたいなものがそういう活動に彼を突き動かしていたとしたら、矛盾はしないのではないか、とも考えたんですよ。

 3をプレイしてもそのあたりの疑問点は解消されませんでしたが、少しだけ動機らしきものは語られてました。「かっこいい悪役」。Jackが「納得できない」みたいなこと言ってましたが、個人的には「納得できない」というよりは、「その言葉の内に色々と隠しているな」と感じました。シグキン割と嘘つくの上手いというか、素でやるんですよね。このあたりも「病弱」設定を感じさせてくれるというか、単純にそうであるだけでなく、「孤独な病弱」という感じがするんですよ。

 「かっこいい悪役」がやりたい、という動機自体はいいんですが、そう考えるバックボーンが分からない。1と2をやればまた見えてくるのかもしれませんが、多分それに関しては絶望的ですよね。いや、そのあたりの描写自体はない可能性が高いですが。

 4で読める前作の説明で、シグキンは「英雄」と書かれているんですよね。マリキンの仲間として、Jackと三人で戦った。その説明の際の「悪役SIGMA」の目は正常、かつ左目が紫。そうでない時は左右の目で目の位置がチグハグになっている。これ、何か意味あるんですかね? 少なくとも3で描かれたシグキンって、視線自体は常に真っすぐだったと思います。

 かつての英雄が、「マリキンが英雄ってなんでだよ」みたいなことを言って、「自分はかっこいい悪役がやりたい」と。そして、悪役やっている時の彼の方が、前作の説明において正常に書かれている。というか、4において彼が主人公になったのって、結局3で悪役をやったから、なんですよ。「悪役SIGMA」としてそのまま4の主人公になって、物語の中心になっている。シグキンが戦力として一気に強化されるのって、「悪役SIGMA」としての力が覚醒して、かつ記憶も戻ってから。3の時、Jackたちと戦った「悪役SIGMA」こそが、シグキンの本領発揮である、と。

 4と3における「悪役描写」において、シグキンは同じ「悪役」であるはずのバチキンよりも格上感みたいなものが見えます。実力とかそういうのは置いておいて、「悪役としての格」が。たぶん、頭の回転自体は素で早いっぽいし。なんだかんだで、他の人たちを騙して帝国の力を高めていったのはシグキンなんだろうし。ほぼ秒で自分が「終わる」計画を立てるし。

 基本有能で、色んな能力自体はかなりの高水準なんだろうなとは思うですが、それでも彼は、マリキンやJackに、恐らく嫉妬したのかな、と。彼ら二人の、それぞれの得意分野とか良いところとか、ぶっちゃけ英雄、ヒーローの素質。シグキンにそれがないとは私は思わないんですが、シグキンは彼らを見て羨ましくなってしまったかなあ、とも思ったりしました。

 マリキンにしろJackにしろ、二人とも完璧ではないんですが、結局二人とも「英雄」なんですよね。たぶん、シグキンはそんな彼らと「対等」になりたかったのではないか、と。

「こうしないと、俺はお前たちと戦えない」

 みたいなセリフが3にあったと思うんですが、これと「かっこいい悪役がやりたい」は直接的に結びつかない。ような気がしますが、結局彼らと対等になる一つの方法が、これだった可能性はあります。彼らは「英雄、ヒーロー」で自分は「悪役」。彼らと相対しているときには、ある意味間違いなく「対等」だった、のではないかと。事実はどうであれ、シグキンの中で。

 

 というところで、今回はここまでとさせていただきます。

 お疲れ様でした~。