こんばんは。
フリーゲーム『Witch's Heart(ウィッチズハート)知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』完結編について、また書いてみようと思います。
よろしくお願いいたします。
※ネタバレ配慮なし。プレイしてからお願いします!
※プレイの推奨年齢は15歳以上。
『Witch's Heart(ウィッチズハート)』に関する感想記事リンク集です。
では、改めましてよろしくお願いします。
2か月以上前に『Witch's Heart(ウィッチズハート)知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』完結編についての記事を投稿しましたが、その時とはまた違う視点から考えたことを書いてみようと思う。
プレイし終わって思ったこと、それは「なんて【皮肉】な」だった。
なにが【皮肉】であるのか。それは、ノエルの行動、その思考である。
我々プレイヤーはまさに「神の視点」で「全ての物語」を見ることができる。その上で考えないだろうか? 今回のノエルの行動について。
今回、ノエルは「ウィラルド=クレアを守ってくれた人」、「アーシェ=クレアを殺そうとした人」と考えて行動している。しかし考えてほしい。『Witch'sHeart(ウィッチズハート)』初代における『知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』において、誰がクレアを殺したか。
『知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』における殺人者は、ウィラルドである。そしてアーシェは「何もしなかった」。クレアが【魔女の心】所有者であること、そのほか契約のことなど、この物語の時には一切知らなかった。シリウスと少々もめたが、それだけである。対するウィラルドはクレアに対し「魔女の末裔」と言い放ち、笑みすら浮かべて「撃ち殺した」のである。
しかし、今回の完結編において、行動が全く変わっている。「何もしなかった」アーシェがクレア殺しに動き、「クレアを殺した」ウィラルドがクレアを守る行動をとった。その結果、アーシェは屋敷に残り、ウィラルドは出て行った。初代においては、屋敷から出ることができたのはアーシェであり、ウィラルドは屋敷内で死んでいる。
いや、完結編のアーシェ最終的に出れただろ、というツッコミもあるだろうが、物語の終わりごろの場面までそれは確認しようがなかったわけである。他が脱出できているのに、一人取り残される形になっていたのはあくまでもアーシェなのだ。念のため記すが、最初から「屋敷を脱出する」選択肢のないノエルは除外している。
「ノエル。その人、君の大事な友人たち二人とも殺してるから」
ゲームを進めながらそのツッコミが何度出てきただろうか。私と同じことになった人がいるかどうかわからないが、私の気持ち分かっていただけるだろうか?
物語によってクレアを殺した人間は変わる。また、行動も同様に変わる。とある物語でクレアを殺した人物が、同じように別の物語で動くとは限らない。しかしノエルは、「自分が知った」範囲でしか判断ができない。彼が知らない、初代の『知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』における彼らの行動、その結果など分からなくて当然だ。
しかし、なんとなくモヤモヤしてしまう。これはプレイヤー視点だからこそだろう。
さて、この「初代と完結編で行動が変わる」というのは、今後の完結編においても注目ポイントだと思われる。まったく逆の行動になるのか、それとも初代と同じような行動になるのか。また、物語中のノエルの行動がどのようになるのか。
今回の完結編における初代との行動の相違には、どのような意図があるのか。
さて最後に、『知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』の内容ではないが、少々疑問を提示する。
屋敷に入ったちょうどその時の、彼の言葉である。
「くれあなんでここに」
この場所は初代『知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』でも確認できる。ここはどこだろう? 何だろう? 屋敷に入った際のあのイベントの意味は何だろう?
どうして、初代『知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』では、あの場所に来ることになったのだろう?
ということで、今回はここで終わらせていただきます。
お疲れ様でした~。