人生雑論ノート

その日その時なんとなく思ったことを書き散らすだけの、偏屈ド変人の思考垂れ流しブログ。

フリーゲーム『Witch'sHeart(ウィッチズハート)』完結編プレイしたし、「儀式」で考えてみよう

 こんばんは。

 フリーゲーム『Witch's Heart(ウィッチズハート)知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』完結編、むっちゃ駆け足でプレイしました。で、ちょろっと書いてみたいと思います。

 以前から書こうと思っていた、「儀式」の話も書きますよ~。のつもりでした。(プレイした結果、書こうとした内容が書けない状態にもなりました。「ん?」なことに自分でなっている状態です)

 よろしくお願いいたします。

※ネタバレ配慮なし。プレイしてからお願いします!

※プレイの推奨年齢は15歳以上。

  『Witch's Heart(ウィッチズハート)』に関する感想記事リンク集です。

zaturon.hatenablog.jp

 では、改めましてよろしくお願いします。

 

 まず、一言。私はダメな大人である。楽しみにしていたからといって、夜なべしてゲームすんなと言いたい。(やらないといけないことがあるのにそれほっぽってプレイした。ああしたさ!)

 が、プレイしてやはり良かったと思っている。

 ちゃんとプレイしたか、だと? 安心してほしい。ゲームクリアして「あの部屋」にちゃんと行ったし、恐らくそのまま次回作へ引き継ぎOKの状態となっている。

 ということで、心置きなく書かせていただく。上記したが、ネタバレ配慮がないのでまだクリアしていない人は絶対に見ないようにお願いする。

 

 ということで、まずは以前から書こうとしていた「儀式」から。記念すべき『Witch'sHeart(ウィッチズハート)』1作目、アーシェ編にて行われ、ウィラルド編にて説明がなされた「魔女召喚の方法」である。この儀式にも「5人」必要となる。

 5人、5色、5冊の絵本。「5」というキーナンバー。このあたりは以前に書いた記事を見てみてほしい。問題点は、今回の完結編『知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』(以下、『魔女ドロシー』)にて、5というキーナンバー揺らぎが出ている点である。

フリーゲーム『Witch'sHeart(ウィッチズハート)』完結編に向けて その3 - 人生雑論ノート

 これを読んで「違ってる! ぷぷぷ~!」となるのもよしである。『魔女ドロシー』完結編をプレイした人なら、笑いのポイントを分かってくれるはず。私は信じている。が、一応キーナンバー「5」に関してはそのままの立場で書いていこうと思う。

※そもそも最初から「4つ」だって公式で言われてたじゃん、みたいなツッコミは可。どんどん突っ込んでくれ。

 さて、改めて「儀式」に行こう。儀式は「5人」で行う。アーシェ編にて、最初に話すのは「左足」のノエル。内容は「首吊りの木」。続いて「右足」のウィラルド。故郷の都市伝説。「左手」のクレア。友人から聞いた話。「右手」のシリウス。『灰被り姫』。「頭」、主催アーシェ。「魔女ドロシー」の話。

 捧げるモノの指定は「恐怖」だが、「怪談」という具体的な指定はない。例えばニコラス町長がやっていたことも、魔女にささげる「恐怖」として十分すぎるモノだろう。五芒星の形に「魔女」を配置し、苦痛を与え、最後に殺す。といった手順でも、ある意味成立はする。

※『灰被り姫』はラスト近くに、クツに足を合わせるため、合わない部分を切り落とすといった描写がある。それを考えればある意味アーシェの意図に合う。しかし、シリウスはその部分に興味なく飛ばしているのがなんとも面白い。こういった場面でも二人の(無意識の)対立が微妙にみられる。

 他、「儀式」には様々な条件があるが、とりあえずキーナンバーで考える。

 上記リンク先で書いたが、主要人物は5人、作中の絵本の数は5冊で、語られる物語は4人分である。

 その辺りをこじつけて、「儀式」で各物語を考えてみよう。それぞれの物語は「魔女に捧げる恐怖」としては十分である。しかし、物語は4人分だけ。主催、「頭」の分が語られない。「頭」は最後、5つ目だ。

 さて、ここで興味深いことがある。『魔女ドロシー』を最後まで走り抜けた人ならわかるだろう、引継ぎが行われる場所である。

 『Witch'sHeart(ウィッチズハート)』は地獄の小屋の中で、クレアを操作して物語を選んだり、ボーナスステージを始めたりする。今回もあの小屋の中で、「5つ」ある欠片の中から一つを選んだ。しかし、『魔女ドロシー』クリア後、あの小屋の中ではない場所に変わっている。そして、確認できる欠片は「4つ」。紫以外の色が分かりにくいが、単純に考えると「水色」の欠片が、クリア後画面から消えている可能性が高い。

 ついでに言うと、今までクレア操作であったのが、「誰か」の影に変わっていて、セリフもない。今回で物語は完結したのだから当然だろう、と言われればそれまでである。しかし、「周回」は出来るらしい。ふむ……。

 とりあえず、「儀式」的に各物語を配置してみよう。4つしかないが、今は置いておいてほしい。

 1つ目「左足」『知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』主人公シリウス。ラスト時の絵本の色は「紫」。以前の記事で書いた色ではない。

 2つ目「右足」『美しき花と 悪魔の呪い』主人公ウィラルド。

 3つ目「左手」『伝説の秘宝 魔女の心を探せ!』主人公アーシェ。

 4つ目「右手」『屋敷の謎と 幻想世界』主人公ノエル。

 恐らく各物語のラストに来る本の色は、それぞれのイメージカラーそのままのものになるだろう。

 さて、一つ確認しておくことがある。メイン主人公=語り手、であるとは限らない、ということである。「儀式」で考える場合、今回の語り手は、はたして誰になるのか。

 無論そのまま主人公=語り手、と考えてもいいかもしれない。その場合、「儀式」の順番はシリウス、ウィラルド、アーシェ、ノエルとなる。アーシェ編においては、ノエル、ウィラルド、クレア、シリウス、アーシェ。

 あくまでも完結編は4つ。「儀式」は5人。主要人物も5人。「儀式」的には主催者不在の状態で、完結編は存在する。しかし、語るべき人物はいる。

 そして、その存在を知られながら、語られていない部分がある。繰り返しのきっかけとなった、まだ物語ではなかった時の、1日目である。そして、「水色」の欠片を手に入れるきっかけも、「物語の中」の1日目である。

 さりげなく排除された「水色」の欠片。今後恐らく、各完結編の引継ぎ画面で視認できるのは「4つ」の欠片である。あくまでも、「完結編」は4つなのだ、という当たり前のことに行き詰まることになる。

 「各キャラクターはテーマと思想が違う」と公式にて書かれいる。「完結編」にて語られるのは「4人」のテーマと思想である。

 そして、クレアは全物語を通して主義主張を余すことなく描き切っている。だからこそ不要であるという考え方もある。しかしその場合、なぜクレアに「水色」の欠片が割り当てられたのか。消えた欠片はどこへ行ったのだろう。

 最後に、「消えた欠片の物語」が「儀式の頭」主催として語られることはないだろうか。紫の欠片を抱えて「落ちていった」ように、「水色」の欠片を抱えて「堕ちていく」ことは本当にないのだろうか。

 『ボーナスステージ』からのマルチエンディングで、これからの完結編の始まりはあの部屋かほ~ん。とか思うけどそれは置いておきますね。

 そもそも「儀式」の主催は「頭」となる。「頭」に従って「手足」は動く。「頭」が命じて「恐怖」を捧げ、「頭」が命じて終わりとなる。「頭」がすべてを取り仕切る。

 「儀式」で考えた場合、彼ら4人は「手足」である。主催として、「頭」として一番相応しい「物語」は、なにか。それこそ「物語となる前の1日目」ではないだろうか。

 1作目の冒頭におけるクレアの話が、まだ何も分かっていない。彼女は何を話したのだろうか。

 

 ともあれ、今回『知られざる過去 魔女ドロシーの秘密』、色々と考えながら、楽しくプレイさせていただきました。ありがとうございます。

 今回の物語にて、さらに色んな情報も得られたので、チミチミ、えっちらおっちら、のんびりと、また書かせていただければと考えております。

 ちなみに「完結編」の順番、個人的には、

  1. クレアとの相性が高い人から低い人へ
  2. 精神的強さが高い人から低い人へ
  3. 狂気度が低い人から高い人へ

 なっているように感じるのですが、いかがですかね? 個人的な意見ですので、あまりお気になさらずにいただきたいです。

 とはいえ、これ多分、後の方になればなるほど、狂気に満ちた物語になっていきそうですね。1作目がそうだったように。

 

 というところで、今回は終わりにいたします。お疲れ様でした~。

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