人生雑論ノート

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フリーゲーム『Witch's Heart(ウィッチズハート)』感想色々 その参

 こんばんわ。

 

 「BLUE☆STAR」様制作『Witch's Heart(ウィッチズハート)』感想、三回目です~。

 よろしくお願いします!

※ネタバレ配慮なし。プレイしてからお願いします!

※プレイの推奨年齢は15歳以上

 

 まず『Witch's Heart(ウィッチズハート)』感想リンク集。

zaturon.hatenablog.jp

 

 今回は特に「その弐」の記事が大前提ですよ~。

 プレイした人のみ見てくださいね~。

 

 では、「不老不死」と「兵器」について。

 「その弐」では簡単にこの二人について書かせていただいたが、この二人、とくに「不老不死」に関して、考えていることがある。

 「不老不死」が、「魔女」の父親ではないか、ということである。

 

 まず、私が「不老不死」が「魔女」の父親ではないか、と思ったエピソードだが、そこには「兵器」も絡んでくる。

 「兵器」が「魔女の母」と話をしているとき、「魔女の母」の相手に対して、「能天気」と言った、その場面である。

 その言葉でふと浮かんできたのが「不老不死」だったのだ。

 これを読んで「不老不死」のどのあたりが「能天気」なのか、と考えることだろう。しかし、これを言ったのは「兵器」である。一般の人間が「能天気」という言葉で思い浮かぶ性格をそのまま当てはめてはいけない。

 前の記事で「不老不死」に関して茫洋とした表情が多い、ということを書いた気がするが、そのあたりを指して「兵器」なりに表現したのではないだろうか。また、根本的に軍人である「兵器」からすれば、花を扱う「不老不死」はそのように見えるかもしれない。

 「魔女の母」は「能天気」という言葉に同意しているが、どのようなやり取りが普段されているのかについては全く分からないため、「物語」で見ている「不老不死」そのままをイメージしても当てはまらない可能性自体はある。少なくとも、愛していたであろう育ての親に対しては笑顔も見せていたようだ。

 また単純に「ぼーっとしていることが多い」程度の意味かもしれない。

 

 こう考えると、色々個人的には腑に落ちてくるのである。

 まず、「魔女」が屋敷に入る際、「不老不死」はやけに「魔女」を凝視していた。『ボーナスステージ』では、屋敷のカギをこじ開けている「普通の人」を見ていたことが明らかにされている。しかし、その際に声をかけるでもなく、行動を起こしたのが「魔女」が屋敷についてから、であるように思える。

 「魔女」がよく行く花畑に「不老不死」も通っていたようであるが、一度も会ったことがなかった。が、あまりにも過ぎているようにも思える。ここまで会わないものなのか。

 意図的に会わないようにしていた、という可能性も考えられる。その場合、なぜ「魔女」の前に姿を現したか、という疑問が出てくると思うが、「普通の人」を警戒したからではないだろうか。

 人様の屋敷に勝手に入ろうとするような男と娘が一緒にいるなら、仮に「父親」なら心配であろう。しかも、雨がやまないなら宿泊の可能性があり、実際泊まることとなった。しかも、殺されている。

 無論、この時点で「守ろうとしていないじゃないか」という意見もあるし、それに反論するつもりもない。単純に、そう思っただけでこじ付けであるともいえる。

 

 ともあれ、話を続けてみよう。

 「不老不死」がメインの物語で、基本的に「不老不死」は「魔女」を守る場面が多い。とっさに「魔女」を安全圏に避難させたり、「魔女」が殺されそうなときにある種の怒りを見せてもいる。

 「普通の人」との決戦時、明らかに普段からは考えられない怒りを感じた。「人殺し」に対してや「自分に対する暴力」ではなく、あくまでも「魔女」に対する行為によってである。「不老不死」は自分自身に対する暴力なら、ある程度は流しそうな気もする。

 そしてこの「物語」の最後で、「不老不死」はとある事実に思い至り、結果「魔女」を殺すという選択をしている。この時の「不老不死」の様子は他では見られないものだろう。

 他の「物語」に関しては前の記事で書いた通りである。

 ちなみに、「不老不死」はどうやら「魔女」に寄り添う形で死んでいったようである。絵を見ると彼の体の痕跡の位置関係が分かる。

 

 悪魔たちは「不老不死」に関しては知っていたはずなので、もしここに書いたことが本当ならさぞ楽しんだことだろう。

 しかし、私の当初の予想では、不老不死になったのは割と最近で、数百年以上も生きているとは思っていなかった。しっかり予想が外れているので、あまりアテにはしないでほしい。

 

 そしてその悪魔の一人「兵器」だが、上記したように「魔女の母」との関係が深い。「魔女の母」の押しの強さに負ける場面もかなりあったようだ。「不老不死」がなんだかんだで一緒に住むようになったのも、このあたりが関係しているとしたら面白い。

 「不老不死」と「兵器」の共通項に「魔女の母」が加わるわけである。

 「魔女の母」は「兵器」と話もよくしていたようだが、「魔女」も「不老不死」がメインの「物語」で「兵器」と話をしている。当然だが、「不老不死」には「兵器」が見えていない。母娘そろって何もないところに話しかける、という奇妙な、それでいて関係者から見れば明らかに気づく共通点を見ることになる。

 この際、「不老不死」も「兵器」も何やら考え込んでいるような描写がある。「兵器」からすれば過去にあったことの再現であり、それを過去と全く同じ目撃者がいる前で行う、という部分に思うところがあるかもしれない。あるいは、同じような反応をする「不老不死」を過去に見たのかもしれない。

 

 「魔女狩り」の際、「不老不死」は恐らく仕事のために家を空けていたのではないだろうか? 家に帰ったら誰もいなくなっていた、のかもしれない。

 とある実況にて、「魔女」が祖母に連れられて屋敷に来てから野菜を購入してきた相手が、「父親ではないか?」という考えが述べられていたが、その際「魔女信者」に対しては不愛想に接していて「魔女」に対してはおまけをつけている。このあたりには考えが及ばなかったがなるほど、と納得した次第である。

 この場合、なんだかんだで娘の無事を確認しつつ名乗り出ず、近所のおっさんポジションを貫いていることになる。ちなみに「お兄さん」「お姉さん」と呼ばれる年齢の人でも、子供からしてみれば「おじさん」「おばさん」とされるが世の常である。悲観してはいけない。

 

 「不老不死」は「心」について気が付かなければ基本的に味方である。気が付いていても「忠告」をしてくるので、根本的にはやはり殺すこと自体にためらいはあるのだろう。自分の娘を殺すなどということに対してためらいを覚えるあたり、育ての父親の影響はしっかり残っているようである。顔も思い出せない、と言っていても彼自身のことは忘れていないわけである。

 それに対して「兵器」は育ての親の影響でためらいを覚えないので、あっさり人を殺せる。

 また、「魔女」に対しては積極的に殺しに行っているようである。「兵器」の考えがあるのだろうが、このあたりは「魔女の母」とのやり取りに関係していそうな気がする。

 「子供」という存在に対して、「兵器」が何を思ったのかは分からない。しかし、「兵器」自身は明らかな不快感があったらしい。しかし、ストレートに不快であったと考えるのも間違っている場合がある。不快でない感情を感じたからこそ不快感を抱いた、という可能性もあるからだ。

 個人的な考えだが、「兵器」は「魔女」に自分と同じところまで落ちてきてほしいのではないだろうか。「化け物(?)」に関しては「こちら側に来てもおかしくない」というような意味合いのことを言っていたが、「魔女」に関しては「来てほしい」と思っている可能性がある、気がする。

 「兵器」なりに「魔女の母」に対するある種の執着があったようにも感じる。もしかしたら、自分にいなかった「母親」というモノを見ていた可能性もある。また、それ故に「魔女」を自分の妹のように思っていたとしたら?

 本人に自覚はないかもしれないし、意外に自覚しているかもしれない。

 「愛していたのに、なぜ?」という感情を抱いているらしい「兵器」にとって、損得勘定がない家族愛というものをうらやましく感じたか、疎ましく感じたか。

 妹として見ていなかったとしても、何らかの強い感情を抱いていただろうことは確かだと思っている。

 「魔女」の記憶の封印が完璧でないのは、「兵器」の感情が関係しているかもしれない、と考えるのはさすがに行き過ぎだろうか?

 しかし、「悪魔の禁」を犯してまで「魔女」を直接殺しに来る、という行動を見るかぎり、やはり何らかの特別な感情があるはずである。基本的に、自ら積極的に動くタイプのようには思えない。

 殺しに来るかと思えば、『ボーナスステージ』にて「魔女」を「危うい」と考えたり、何やら怒りというほどではないが感情が揺れ動いている様子が見られる。「魔女」に「こちら側に来てほしい」と思っているのではないか、と書いたが、同時に「死んでほしくない」と考えているような思考をしているようにも思える。

 「魔女の母」とのやり取りをもっと見てみたい。「魔女の母」と「魔女」の母娘のやり取りに対して、「兵器」はどう思ったのだろうか。「魔女」の成長過程を「兵器」はある年齢まではずっと見ていたはずなので、その様子に関してもやはり見てみたいものである。

 あと、「魔女」と父親とのやり取りに関して、「魔女」の日記に触れられていなかったのが気になるが、「不老不死」が父親であった場合、見た目が変わらないことを怪しまれないために家にあまりいなかった、という可能性もある。

 日記には「お母さんに会いたい」ということは書かれていたが、「お父さんに会いたい」は書かれていなかった。父親を意識すること自体がなかったのか。あるいは、実は何かの折に父親と会うことがあったため、「会いたい」と考える必要がなかった、という可能性もある。

 

 基本的に「不老不死」と「兵器」が感情を動かすのは、「物語」においては「魔女」に関してである、気がする?

 「化け物(?)」に対して「兵器」が追い詰めるようなことを言ったりして楽しんでいるが、人の不幸は蜜の味、なのが基本的な思考回路であるのは「悪魔」であるから当然である。あと、「化け物(?)」の行動には「魔女」が必ず絡むのでそのあたりが関係していたりすると面白い。

 

 そして、蛇足かもしれないが「不老不死」が「魔女」の父親であった場合、確実に彼は「魔女の母」の尻に敷かれていたのではないか、と考えている。

 あと、彼の育ての父の「大きかったからだ」の教育成果として、「大きい人が好き」の可能性もあり、「魔女の母」はそのあたりにも当てはまっていたりする。

 「魔女」は「魔女の母」が言った通りの母親似、ということになるのだろうが、体術が強いことに関しては父親の血、なのかもしれない。

 

 というところで、今回はここまで~。

 ありがとうございました。お疲れ様でした~。

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