こんばんわ。
盆休みに突入しますね。私は特にこれと言って予定はないです。
疲労で本格的に危ないと感じているので、休みたいですね。
で、ゲス人事思考です。
タイトルで答えを申しておりますが、会社がキャパシティオーバーを起こしていて、人を増やせば増やすだけ、仕事をすればするだけ、赤字が出るという謎の状況に突入している模様。
いやたんに、それぞれの担当できる仕事量には限界があって、それをへたに超えるようなことがあれば当然であるというだけの話です。
一人が「10」の仕事をできるとして、十人いれば「100」できるという風に考えます。
実際にはこんな風にきれいに定量化できませんが、あくまでも仮として考えます。
「100」の仕事量のところに「150」の仕事ぶっこんだら、どうしようもなくなります。
どうやら私が働かせていただいている会社では、これが普通に行われている様子です。
いや、結構多くの会社で行われているのではと考えます。
こういう現象が起きた時、
「ヒトが足りない! もっと増やせ! 採用だー!」
となってしまうのは実は違うと、ゲス人事な私は考えます。
無意味です。はっきり言って焼け石に水にもならない、どころか、むしろ火に油を注ぐ結果にすらなります。
それぞれがキャパオーバーを起こしている中、営業に出て新規顧客を増やすのはなぜだろう?
私は不思議でした。むしろやらねばならないのは業務内容のスリム化や、新規獲得の中止。場合によっては契約打ち切りすら視野に入れる必要があります。
この場合、顧客に対して失礼と考えるかもしれませんが、そもそもキャパオーバーを起こしている状況で営業をかけ、結局仕事が中途半端になってしまう方がはるかに失礼であると考えます。誠実さに欠けている気がします。
仕事で「誠実さとか言ってらんねえよ」と言われればそれまでですが。
キャパオーバーを起こしている会社において、一つ一つしっかり丁寧な仕事、というのははっきり言って期待できません。そういった職場に身を置いた経験から申し上げます。
業務は雑になり、担当者の心も体もあれ、結果的に顧客に対する対応すら荒くなります。
当然顧客はそれを感じ取るし、場合によってはないがしろにされているとすら考えてしまうことになります。
そうすると、会社側と顧客との間にある種の対立が起きてしまいます。
キャパオーバーを起こしている会社は、顧客を向いての仕事はまず不可能であることがほとんどであると私は考えますが、そうなると顧客の不満すら無視したり、気づかなかったり、とにかく本来すべきケアすらできなくなったりします。
バカ丁寧にやっていればよいわけではありませんが、システマチックにやるならむしろ変にキャパオーバー起こしていない方がいいです。ルーチンで回すようにするためには余裕がある程度いります。ギッチギチの歯車は回りません。
トラブルはつきもので、そのトラブルへの対処によって顧客との強いつながりができたりします。「いい加減な仕事しやがって!」と思われた時点でいろいろ失敗してます。
ちなみに顧客との信頼関係がマイナス値においての顧客側の言葉ナンバーワンですが、
「こっちは金払ってんだぞ!」
だったりします。これ、つながりがMoneyしかないんだということをイヤというほど教えてくれます。
この言葉が出た時点で、色々終わってます。
いわれた側もこれを言われるとどうしようもなくなりますから、顧客がとてもイヤになります。お互いにお互いをイヤだいやだと考え、
「じゃあもう契約切れよ」
というほかなくなる状況になりますが、こういう状況でも「切って」くれない顧客って結構きついです。
「エージェント」相手にしてる時のうちの上司とか、このイヤな顧客に当てはまると思います、「エージェント」側にとって。
相手を信頼していないのに、ほかにそのサービスやっているところがあまりないから続けるほかない。不満はあるがまだ利用する。でも不満があるからいちいち気に障る。
実際のところ、ほかのサービス探せばあるのですが、そこの会社の規模などから、契約を切れないという事情がある模様ですね。
でも、私が務めさせていただいている会社に関してはほかに代替サービス結構ありますので、しがみつく必要なかったりします。たぶん、いや絶対、もっと安くてかつ良質なサービスがあります。探せばいくらでもあります。私はちょっとネット探したらすぐ見つかりました。
顧客は「探す手間」を省きたいし、「面倒臭い」のが嫌だから「仕方がなく」この会社のサービスを使っているのでしょうが、逆に言うと、「自分で良質なサービスを求めるガッツのある」顧客は、この会社に見向きもしません。そして「ガッツのある」顧客は恐らく、「優良」顧客でもあるはずです。
何が大事で、求めるべきものが何か。それを把握して的確に動くことができるというのは、実はとてもすごいことです。
会社のサービスは本来「乗り換えコスト」はほぼないと考えていいサービスだと思います。
が、サービスだけを当てにして、いざという時の備えをしていない顧客の場合、「乗り換えコスト」は半端じゃない状況になるわけです。
この状況は、結構最悪の状況なわけです。
「ガッツがない」顧客は「ガッツがない」がゆえに自分たちで何とかすることができず、バンバン自らのキャパシティを考えないで営業して顧客を増やした会社に任せるしかない。しかしサービスには不満がある。故の、「こっちは金払ってんだぞ!」となり、お互い信頼も信用もできない間柄になってしまう悪循環になるわけです。
こういう時は安易に人を増やすことではないのです。
そう、実は「安易」に「ヒトを増やす」行為もまた、「ガッツがない」と言えます。
手間をかけたくない、面倒臭い。こういった感情があるのかないのか、「安易」に「ヒトを増やせ」ば何とかなると考え、根本的に解決しなければならないことから目をそらしている状況である場合があります。
単純に新しいプロジェクトのためとか、事業拡大とか、退職による人数減に対応するための早期採用とか、いろいろ事情があるので「採用が悪い」などと単純に言えませんよ? いい人は採用してなんぼです。会社の富を増やしておくれ。
しかし、キャパオーバーを認識せず、「仕事がうまく回らないのはヒトが足りないせいだ!」となっている状況での採用ははっきり言いますが「悪手」です。
これが始まると労働環境が一気に悪化し、みな殺気立ち、余裕もなくなり、退職者が多数出るようになります。
「なんで辞めるのかわからない」
この状況は、こういったことから生まれてくるのかもしれませんね。
になみに、こんな記事もあります。
退職と採用の悪循環に触れてます。
「悪循環」の理由はここに書いてあるだけでなくいろいろあるとは思いますが、上記の記事や、この記事の内容などはその一つであるとは思いますよ。
この段階まで来ると自浄作用が働かないと思いますので、結構な荒療治が必要ではないでしょうか?
しかし、「ガッツがない」会社においての「荒療治」は一言でいうと「ムリゲー」だと思います。
相当なエネルギーがいりますが、キャパオーバーを起こしているためそちらに回すエネルギーなどないですからね。
ちょっとキャパオーバーな会社について書いてみました。
いろいろと考えることがおありかと思いますし、「こんなの違う!」とも思われるかと存じますが、若輩者のたわごとの一つとしてお考え下さい。
では皆様、おやすみなさ~い。